こんにちはドリーです。
あなたの庭にこのような小さな土の塊がいくつもできてませんか?
実はこれ、「ミミズの糞塚」といってミミズの糞の塊なんです。
最初は数個なので簡単に除去できますが、放っておくと日に日に多くなり、そのうち手に負えなくなるほど多くの糞塚ができてしまいます。
コレいちいち取るの面倒くさいんだよね
何か簡単に無くす方法ないかしら
毎日できるミミズの糞塚のせいで、せっかく綺麗な芝生の景観を邪魔されて悩んでいませんか?
放っておくと景観を損なうだけではなく、芝刈り機の刃を痛めたり、病害発生の原因にもなるのでこの記事を読んですぐに行動しましょう。
この記事では、芝生歴4年の私がミミズの糞塚の原因となるミミズの駆除方法について優しく解説します。
この記事を読めば、ミミズ駆除に用いる椿油粕の使い方から注意点までがわかりますので是非最後まで読んでください。
土の塊の正体は「ミミズの糞塚」
この土の塊のようなものはミミズの糞で、このように盛り上がったものを「ミミズの糞塚」といい、孵化時期の4月~6月と、産卵期の9月~11月に多く発生します。
ミミズ自体は土を耕してくれるのでありがたいのですが
- 周辺の土のpHバランスを崩して病害の原因になる可能性がある
- 芝刈り機の刃を傷つける可能性がある
- 綺麗な景観を損ねる
という芝生育成に悪影響があるため、見つけしだい取り除きましょう。
数個単位の場合は、水やりついでに洗い流すことはできますが、徐々に数が増えていくため、そのうち洗い流しきれないほどの数になります。
また、洗い流してもミミズがいる限り糞塚はなくならないため、根本的な解決としてはミミズの駆除が必要になります。
ミミズを駆除する場合は、ミミズが活発になる前の4月や9月に駆除作業を行うことで効率よくミミズを駆除することができます。
さらにいうと、ミミズは夜行性なので朝より夕方以降に駆除作業した方がより効果的です。
普段土の中にいるミミズを駆除するには、ミミズを地表におびき出す必要があります。
そこで使用するのが椿油粕です。
「椿油粕」はサポニンを含む天然素材の肥料
椿油粕は椿油を生成する際の副産物で、有効成分サポニンをはじめ、マグネシウム、鉄、カルシウム、マンガン、亜鉛、銅等が含まれている天然有機肥料です。
そのため、少々溶け残っても芝生を傷めることはありません。
しかしながら、窒素・リン酸・カリウムは少量しか含まれていないため、これだけで十分な肥料ということではありません。
においは特にないため、散布時に近所の顔色をうかがう必要はありません。
消費期限は特にありませんが、購入から1年程度で使い切ってしまいましょう。
開封後は、有機肥料を好む虫たちが侵入してくる可能性があるため、しっかりと口を閉じて保管してください。
ミミズが地表に出てくる理由
椿油粕には上記でも説明した「サポニン」という成分が含まれています。
このサポニンには海面活性効果(洗剤のようなもの)があり、ミミズを覆っているぬるぬるを洗い流す効果があります。
ミミズは体表のぬるぬるが取れることを嫌がり、地表に出てくるという仕組みです。
サポニンではミミズは死滅しないため、地表に出てきたミミズを捕まえて死滅させる必要があります。
そのため、ミミズ自体を見たくない・触りたくないという人にはこの駆除方法は向いていません。
地表に出てきたミミズは太陽光の紫外線によっても死滅するけど、
干からびたミミズの処理も、、、ねぇ。
注意点
椿油粕に含まれる「サポニン」は人体には無害ですが、魚には毒となります。
そのため池や湖、河川などに流れ出さないように十分に気をつけてください。
川や池に流しちゃダメ!
使い方は1㎡に50g~100gを撒いて散水するだけ
中身は写真のような顆粒で、使い方は至ってシンプルです。
1㎡あたりに50~100gの椿油粕を撒いて、勢いよくシャワーを当てるように散水するだけ。
(1握りが30g程度なので2~4握り程度を1㎡に撒いてください)
少しくらい溶け残っても問題はありません。
顆粒タイプとはいえ、すぐには溶けないので、最初は顆粒をふやかすイメージで散水し、ふやけてきたら、再度散水してふやけたモノを溶かすイメージで数回に分けて散水しましょう。
1回目の散水は顆粒をふやかすイメージ。
2回目の散水で顆粒を溶かすイメージ
サポニン成分の効果で、シャンプーのようにみるみる泡が立ってきます。
2回目の散水を終えてしばらくすると、大量のミミズが地表に現れてきます。
(私の場合、引くほど大量のミミズが出てきました)
出てきたミミズが逃げないように、割り箸を使って素早く小さなバケツに捕獲、捕獲、捕獲。
撒いて、散水、待って、捕獲
撒いて、散水、待って、捕獲
これの無限ループです。
使用した感想
今回は4.5㎏の椿油粕を使用して35㎡(大型バスより少し大きいくらい)の庭でミミズの駆除を行いましたが少し余るくらいの量でした。
約4時間程度の作業を行い、こぶし1つ分ほどの量のミミズを捕獲しました。
殺菌剤のように希釈することなく、直接撒くだけなので、使い方も簡単です。
ミミズを捕獲している間は、中腰のままなので身体に負担はかかりますが、ミミズの捕獲に夢中になり、時間が経つのを忘れて作業していました。
翌日芝生を見ると糞塚が1つもありませんでしたので、効果は絶大です。
ミミズが出てこない時
椿油粕を使ってもミミズが出てこない場合に考えられる原因はいくつかあります。
散水量が足らない
椿油粕は撒いただけでは効果はありません。
そのためシャンプーのように泡立つまでしっかり散水し、土に成分をしみこませましょう。
使用量が足らない
少ない量の椿油粕では効果が出ない場合があるため、再度使用料を確認してください。
おおよその使用量としては1㎡あたりに50~100gです。
1握りが30g程度なので2~4握り程度を目安にしてください。
ミミズが地表に出る前に死滅した
地中深くにいる場合、地表に上がってくる前に死滅している可能性があります。
そのため、翌日以降糞塚が発生するか様子を見てください。
そもそもミミズが少なかった
糞塚の数がミミズの数ではありません。
日々増える糞塚によってミミズが多く生息していると勘違いすることがあります。
そのため、この場合も、翌日以降糞塚が発生するか様子を見てください。
「ミミズの糞塚」と「椿油粕を使ったミミズ駆除」のまとめ
- 庭に無数にできる土の塊は「ミミズの糞塚」でミミズが原因
- ミミズの糞塚は、
-周辺の土のpHバランスを崩して病害の原因になる
–芝刈り機の刃を傷める
–景観を損ねる
ため見つけしだい早めに除去する - ミミズは天然有機肥料の「椿油粕」で駆除できる
- ミミズの駆除は年2~3回程度で4月頃もしくは9月頃が効果的
- 椿油粕は4.5㎏で1,500円程度
- 使い方は1㎡に50g~100gの容量で散布し勢いよく散水する
- 椿油粕は魚毒性があるので川や海に流すのはNG
ミミズは土を耕し、土の中の通気性をよくしてくれるため、多くいたほうがいいのですが、芝生の場合は景観を損ねてしまうため、不快害虫と呼ばれています。
駆除する方法として他にも殺虫剤の散布もありますが、今回は椿油粕を使った方法をご紹介しました。
あなたの庭にミミズの糞塚がある場合は、すぐに椿油粕を使ってミミズの駆除を行ってください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。