こんにちはドリーです。
今回は芝生の張り方から張った後の注意点について解説します。
キレイな庭に憧れるけど、芝生ってどうやって張ればいいのかな?
せっかく芝生を張るんだから、失敗したくないわ
キレイな芝生の上で子供たちと素足で遊んだり、バーベキューやプールで水遊びなどして楽しく過ごしたくないですか?
そんな楽しい思いだけを胸に、何も知らずに自己流で芝生を張ってしまうと、キレイに育たず、だんだん愛情が無くなっていき、そのまま放置。
最終的には雑草だらけの悲しい庭になってしまいますよ。
せっかく芝生を張るのであれば、失敗したくないですよね。
私は芝生を育てて5年目になり、今でも毎年少しずつ芝生を張っています。
最初の頃は何も分からず何度も失敗しながら芝生を張っていましたが、今ではキレイに芝生を張れるようになりました。
そこでこの記事では、何もわからない初心者でもわかりやすいように写真を交えて、芝生の張り方から張り終えた後の注意点までやさしく解説します。
この記事を読めば自分の手でキレイな芝生の庭を手に入れるための基本的な作業が全てわかるので、愛着のわく芝生を育てることができますよ。
誰もが憧れる緑のじゅうたんを手に入れたい人は最後まで読んでください。
どうしてもうまく張る自信がなければ業者に頼んでみましょう
芝張りのベストシーズンは春
芝生の張る時期は基本的に春が一番適しています。
ベストは春の3月中旬~5月中旬
遅くても梅雨時期前の5月下旬までに終わらせることをおススメします。
芝生を張った直後は、芝生と土が馴染む(根付く)までに時間がかかるため、梅雨時期に入ってしまうと馴染む前に、雨水により芝生がズレる可能性があるためです。
また、春から夏にかけては芝生自体の活動が活発になるので、なんらかの失敗があっても夏のピーク芝までに期間があれば、リカバリーできる時間を設けることができるため、春が芝生張りのベストシーズンといってよいでしょう。
秋に張る場合は9月下旬~10月上旬
秋に芝生を張る場合は遅くても10月上旬までに終わらせることをおススメします。
10月を過ぎると芝生自体の活動が鈍くなるため、根を張る前に休眠モードに入るからです。
そのため芝生が休眠モード入る前に芝張りを終わらせ、根付かせてから休眠モードに入るようにしましょう。
夏や冬時期に張る場合
夏場や冬場に芝生を張ることはおススメしませんが、どうしても張る場合は以下の点に注意しましょう。
夏場:強い日差しで根が傷まないよう注意し、乾燥しないよう水やりを充分に行ってください。
冬場:休眠時期のため、根付くことが難しく、土の上に芝生が乗っているだけの状態なので、芝生の上を歩かないようにして、踏圧に注意してください。
下地作りのための5つのステップ
ここでは芝生を張る前の下地作りとして5つの項目について説明します。
説明する5つは最低限の項目なので、ここは押さえておいてください。
1.日当たりを確認する
いくら下地の土が最高でも日当たりが悪いと芝生は育ちません。
芝生は1日5時間程度の日照時間があれば十分に育ってくれます。
ですが、5時間以下でもある程度は育ちます。
実際に私の庭は夏場は5時間程度日に当たっていますが、春や秋は隣の家の影になり、3時間程度しか日に当たりません。
それでも十分に育っていますので、年中5時間程度日に当たらなくても大丈夫です。
さすがに夏場でも1時間程度しか日に当たらない場所などは、生育が遅く、元気な芝生にならない場合があるので芝生を張る場合は日当たりを確認して下さい。
日陰で芝生を育てる場合の4項目
日当たりが悪い場所でも芝生を育てたい場合は、以下の4項目を意識して育ててください。
I. 刈り高を上げる
刈り高を上げ、葉の面積を多くし、光合成が行なわれる面積を広くします。
II. 風通しを良くする
風通しを良くすることで、効率よく芝生に空気を送り込むことができ、光合成に必要な二酸化炭素を芝生に供給できます。
III. 水はけをよくする
日陰の場合、土壌が乾きづらいため、病原菌が発生しやすい環境になりがちです。
水はけをよくすることで病原菌の発生を抑え、芝生の育ちやすい環境をつくります。
IV. 日陰に強い品種を選ぶ
品種によっては日陰でも比較的育ちやすい芝生もあります。
比較的に日陰でも育ちやすい品種として
- セントオーガスチングラス
- 姫高麗芝
- 高麗芝
- TM9
- 野芝
などを選ぶとよいでしょう。
2.小石、雑草を取り除く
小石や雑草の上から芝生を張ってしまうと、地面が凸凹になるだけではなく、根張りも悪くなり十分に生育しなくなります。
また、メンテナンス作業の根切りやスパイキングを行う際に、器具を破損させる場合があるので小石や雑草は取り除いてください。
3.耕す
芝生は畑と違い、簡単に土を耕すことができません。
そのため下地作りのタイミングで庭の土の状態を知っておくことが重要になります。
もし庭の土が粘土質であれば水はけが悪くなりますので、事前に床土を入れて、根が張りやすい土壌づくりをする必要があります。
床土を入れる場合は3cm~7cm程度の深さで土を入れてください。
特に粘土質の土でなければそのまま土を耕し、出てきた小石やゴミなどを取り除けばOKです。
芝生を張ってしまうと簡単には掘り返すことができないため、このタイミングで不要なものは取り除いておきましょう。
このタイミングで肥料なども混ぜ込むと、よりよい土壌になりますよ
4.傾斜をつける
水はけをよくするために庭全体に傾斜をつけます。
傾斜がないと大雨の際に水たまりができ、病害が発生する環境になりやすい場所ができてしまいます。
傾斜をつけることで大雨の場合でも水たまりができにくい環境にしましょう。
私の庭は約2.5%の勾配(約1.5度)の傾斜をつけています
(8.5mに対して20cmの高さ)
5.土を均す(ならす)
最後は土をならしていきます。
ある程度踏み固めながら芝生が張りやすくなるよう地面の凹凸を無くしていきます。
凸凹のまま芝生を張ってしまうと芝生の成長にムラが出る場合があるので、少し面倒でも地面を平らにしていきましょう。
この時トンボやホウキなどで使うとキレイに凹凸を無くすことができます。
以上の5項目に注意して下地を作ってください。
芝生の張り方は4種類
ここでは代表的な芝生の張り方4つを紹介しますが、一般家庭で芝生を張る場合は、目地張りとベタ張りをおススメします。
最後にはダメな張り方も紹介しているよ
1.目地張り
目地(芝生と芝生の間)を1~3cm程度を空けて、レンガ積みのように配置する芝生を張る際に一番代表的な張り方です。
芝生同士の間を空けることで、実面積より少し大きい面積(1.2倍程度)に芝生を張ることができますが、隙間がなくなるまでは少し時間がかかりますし、隙間に目土を入れるため目土が多く必要になります。
2.ベタ張り(平張り)
芝生同士すき間なく配置する張り方です。
目地(芝生同士に隙間)がない分、雑草が生えにくく、目地張りより早く芝生が仕上がります。
しかし、目地張りに比べると、8割程度の面積しか張れないため、広い面積を張る場合に費用がかかります。
3.市松張り
芝生を一枚おきに配置し、チェック模様のような張り方です。
芝生同士の間を一枚程度空けるため、実面積の2倍程度の面積に芝生を張ることができますが、生え揃うまでに相当な時間がかかります。
もちろん芝生同士の間が広いため多くの目土が必要になりますし、目土の部分に雑草が生えやすいです。
目土の部分を石にするとオシャレに見えるので、ガーデニング上級者にはよいかもしれないね
4.スジ張り(一条張り)
芝生1枚を横に隙間なく並べ、縦は芝生1枚程度空ける、ベタ張りと市松張りのハイブリットな張り方です。
ロール芝などで使われる張り方ですが、市松張りと同様に、実面積の2倍程度の面積に芝生を張れますが、生え揃うまでに相当な時間がかかるためおススメしません。
ダメな張り方
目地(芝生と芝生の間)が十字にクロスした張り方はよくありません。
目地を一直線にすると、目地に沿って雨水が流れてしまい、目土が一緒に流されてしまう場合があります。
目土が流れると芝生がはがれてしまう場合があるため、目地が十字にならないよう、上下の列でずらした目地(目地張り)になるように張っていきましょう。
張り方の特徴一覧
各張り方の特徴をまとめましたので、あなたに合った張り方を見つけてください。
芝生面積に対して 張れる面積 | 目土の量 | 雑草の生え方 | 目地が埋まるまで | |
目地張り | 約1.2倍程度 | 比較的少ない | 比較的少ない | 比較的早い |
ベタ張り | そのままの面積 | 少ない | 少ない | 早い |
市松張り | 約2倍程度 | 多い | 生えやすい | 時間がかかる |
スジ張り | 約2倍程度 | 多い | 生えやすい | 時間がかかる |
芝生を張るための7つのステップ
ここからは実際の写真を見ながら、7つのステップを説明していきます。
芝生張りに必要な道具
今回はこちらの道具を使用して芝生を張っていきます。
- 芝生(TM9)
- 目土、床土
- 剪定バサミ
- スコップ
- ベニヤ板
- 篩(ふるい)
- スクレイパー(ならし用のトンボ)
芝生:今回はホームセンターで購入した芝生を用意しました。
目土、床土:芝生の高さ調整と芝生を張った後に使います。
特に目土は芝生を育てていく中で必ず必要になるので常に2~3袋程度ストックしておきましょう。
剪定バサミ:芝生を切るのに使います。
ターフカッターのような専門的な器具もありますが、芝生を切るくらいなら剪定バサミや普通のハサミやカッターでも問題ありません。
ただし、ダメになってもよいモノを使いましょう。
スコップ:芝生の高さ調整や目地に目土を入れる際に使います。
手で目土を入れてもいいのですが、スコップを使った方が細かい作業ができるので便利です。
ベニヤ板:芝張り後の圧着に使用します。
本来ならば圧着ローラーを使用するとよいのですが、場所を取るのと値段が張るので私はベニヤ板を使って圧着しています。
篩(ふるい):目土を入れる際に使用します。
目土を入れる際に均等に入れることができるため、持っていると便利です。
スクレイパー(ならし用のトンボ):土をならす際に使用します。
芝生を張る際に土を平らにしておく必要があるので、持っていると便利です。
1.芝生に水を与える
購入した芝生は乾いている場合があるため、まずは芝生全体に水を与えてください。
2.土に水を撒く
まずは地面を落ち着かせるために水を撒いていきます。
また、水を撒くことで、この後張る芝生の根を乾燥から守ります。
3.芝生を張る
今回は目地張りで張っていきます。
まずは端から1枚張り、2~3cm程度開けて、次の1枚を隣に張ります。
端から張っていき、逆側の端に来たら芝生が余ると思うので、余った分を剪定バサミでカットし、幅を調整すれば1列完成です。
1列目と2列目の間を2~3cm程度空けて2列目を張ってください。
今回は目地張りなので2列目の最初は半分に切った芝生から張っていきます。
そして最初と同じように張っていき、逆側の端で芝生が余ればカットします。
庭の面積分この作業を繰り返しです。
4.高さを調整する
購入した芝生は1枚1枚についている土の厚さが違う場合がありますし、1枚の中でも厚さが違う場合があります。
そこで芝生を敷いた際に下に床土(もしくは目土)を入れて芝生の高さを均一にしましょう。
下地の地面が平らでも芝生が凸凹だと仕上がりが凸凹になってしまい、雨が溜まったり、芝刈りの際に芝丈にムラができてしまいます。
少し面倒でも最初に凸凹を無くしておくと後で仕上がりがきれいになります。
5.目地に目土入れ芝生全体に目土を撒く
芝生の高さを調整したら芝生の目地に目土を入れていきます。
横のラインは一直線なので、袋からそのまま目土を目地に入れ込むのは簡単ですが、縦の目地は難しいため、スコップを使うとキレイに目地に目土を入れることができます。
全体的に目土を入れたら目地の目土をならしてください。
目地に目土を入れることで芝生の根を乾燥から守り、目土に水を吸収させることで保水性を与えます。
一通り目地に目土が入ったら、芝生全体に目土をかけていきます。
芝生全体に目土をかけることで、保温と保水の両面から芝生の生育を助けます。
しかしここで注意することがあり、目土は多くかけすぎると光合成ができなくなるので、芝生がすべて埋まるようなかけ方はしないでください。
この際に篩(ふるい)があると均等に目土をかけることができるので便利です。
6.芝生と土を圧着する
芝生に目土をかけ終わったら、芝生と土を圧着させましょう。
今までは土の上に芝生が乗っているだけなのでお互いを圧着させることで根付きをよくします。
本来であれば転圧ローラーのような専用器具を使うとよいのですが、私はベニヤ板を使って体重で圧着させています。
7.仕上げの水撒き
一通り圧着も終われば最後に全体的に水を撒いて完了です。
水はたっぷり撒いてあげましょう。
張りたての芝生の一番の大敵は乾燥です。
余ったらストックする
もし芝生が余ってしまった場合は、小さなプランターを買ってきてストック芝として育てましょう。
今後病害や育ちが悪い部分が必ず出てきます。
その際にストック芝があれば、その部分だけ張り替えれることができるので重宝しますよ。
張り終わった後の注意点
張りたての芝生は土の上に芝生が乗ってるだけの状態なので、根付くまでは芝生の上を歩かないようにしましょう。
踏圧により芝生がズレたり、芝生が押しつぶされて枯れる場合があります。
根がしっかりしていない状態では水分を蓄えておくことも難しいため、すぐに乾燥(水切れ)を起こす場合があります。
忘れずに毎日たっぷり水を与えてあげましょう。
また、張りたての芝生は離乳食の赤ちゃんの状態です。
そのため過度の栄養摂取は不要で、肥料散布などは張りたての芝生には必要ありません。
(水やりだけで充分です)
大人のサプリメントを赤ちゃんに与えるようなものです。
どうしても張るのが面倒な場合は業者に頼む
ここまで、芝生を張った後の注意点までを説明しましたが、どうしても自分で芝生を張るのが面倒だと思った場合は、以下の業者に頼んでみてはいかがでしょうか。
よくある質問
梅雨時期でも芝生を張ることはできます。
梅雨時期は散水の手間も省けますが、逆に水気が多すぎると病害の原因になるので注意が必要です。
また、降水量が多くなるため根付いていない芝生がずれる可能性があります。
そのあたりを注意すれば梅雨時期でも芝生を張ることができます。
「芝生の張り方」のまとめ
ここまでの解説は芝生の張り方は基本中の基本で、最低限の作業です。
よりよい芝生を目指す場合はさらに土づくりや環境づくりを行わなければいけませんが
今までのポイントを押さえておけば、失敗しないキレイな芝生が出来上がります。
まずはココから芝生を初めて、1年間育ててみましょう。
芝生を張った後、毎日どのくらい芝生に時間をかければ気になる場合は、この記事をご覧ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。